職務紹介
◎UMSチェックで毎日船内全てを隈なく調査。
UMS船では夜間は誰も機関室にいません。
定期的に見回りを実施しています。
不具合が発生した場合、当直エンジニアの部屋にアラームが鳴るシステムがUMS(UN MANNED SYSTEM)です。夜間にアラームが鳴ると翌日は寝不足になり、仕事がつらい日もあります。
毎日実施するUMSチェックでは、機関室から船橋の船内各所隅々まで確認します。
圧力、温度など全て記録しているので、過去の記録と比較して機器の状態を分析する事ができます。
不具合が解決しない場合は機関室をUMSにする事はできず、当直体制を取ります。
◎整備作業はチームプレー!
船のエンジンは非常に大きく、一人でできる作業はほとんどありません。
また主機関や発電機、空気圧縮機の轟音が鳴り響いており、会話はまともにできません。
そのため制御室でのツールボックスミーティングはとても重要です。
荒天航海で船が大きく揺れて寝れない夜があっても遅刻は厳禁。
整備作業では自分の作業に集中しながらも他人の作業にも気を配り、協力し合って進めます。
作業はミスがないよう正確かつ迅速に行い、予定通りに終了できれば機関部の結束は一段と高まりますね。
◎いつもと違う音が鳴ると気になって夜も眠れない?
エンジニアは海上の美しい景色には何の興味もなく、とにかくエンジンのことで頭がいっぱいです。
次の開放整備はどんなメンテナンスをするか、予備品はどこを交換するか。
予想される緊急事態にどのように対応するか。
これを考えていないと夜間にトラブルが発生した場合に全く動けません。
また、いつもと違った音が聞こえると心配になって悩み続けます。
不具合の原因が分かった時、エンジニアとして少し成長したと感じられます。
エンジンは知れば知るほど疑問が発生し、その答えを地道に追求することが楽しみの一つでしょう。